日本三不動の一 ロゴ 瀧谷不動尊

お仏さまに祈る

お仏さまに祈る

風薫る五月、山野は新緑に包まれて、すがすがしい季節となってきました。
時折、山里の寺院からは鐘の音とともに、太鼓の音が聞こえてきます。

真言宗の寺院は、浄土世界へ向けて旅立った人々の供養と、今を生きる私たちのために、護摩供などの祈願を行います。

護摩は、古代インドの「ホーマ」という言葉を漢字で音写したものです。護摩壇を設けて炉を作り、その中に清らかな火を焚き、供物を火中に投じて、ご本尊さ まをお迎えし、ご本尊さまに諸々の供養をして、煩悩を象徴する護摩木を焚き、迷いの火がご本尊さまの悟りの炎に変わっていただくことを願います。その時 に、私たちの願いをご本尊さまに聞き届けていただくようにと、諸願成就を祈念します。

護摩は、目的によっていくつかに分けられます。病気や災難を除くための息災、福徳や智慧をもたらすための増益、悪い敵を屈服させるための降伏や、仏の加護、敬愛などもお祈りします。

私たちも、機会を得て護摩供に参加し、健康で幸せな生活を送る上での、自分を見つめるきっかけにしてみてはいかがでしょうか。

-当山御宝暦の法話から転載-
執筆者 佐藤 雅晴 師

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