このように六道の世界にて思うようにはならずに生きている私たちです。
しかも人生の主たる目的が蓄財や名誉欲にあると勘違いすれば、
ますます人生という旅路の行き先はあやしくなってしまいます。
無明とは迷いのこと。それもちょっとの迷いではなく大きな迷いです。
それはいつまで待っても夜が明けない長くて暗い夜のようです。
そのような闇夜の人生を送るために私たちは生まれてきたのでしょうか。
そんなはずはありません。苦しみを伴うこの人生の中にこそ、
六道輪廻を超えてゆく秘訣が隠されているのです。
ほんとうの幸せに満ちた人生の旅があるのです。
秘訣はお不動さまがお持ちです。
さあ勇気をもって明るい人生の旅を目指しましょう。
-当山御宝暦の法話から転載-
執筆者 柳下 純悠 師