如来や菩薩と称される仏さまは、その前後に
光明相、光背、後光といわれる特徴を有しています。
それらは円みのある形で表現されます。
仏さまが持つそれぞれの智恵を表しているのです。
お不動さまも不動力という大いなる智恵をお持ちですから、
後光もおありです。しかしお不動さまの後光は
円形ではなく、めらめらと燃え盛る火焰なのです。
別名これを迦樓羅焔(かるらえん)といいます。
お不動さまの智恵の大きさがこうした躍動感あふれる姿で示されます。
実にお不動さまは慈悲深く、そして情熱的な仏さまです。
夏本番、照りつける日差しを仰ぎつつ、大聖不動の愛情を受けましょう。
-当山御宝暦の法話から転載-
執筆者 柳下 純悠 師