最勝なるお不動さまのご真言を常にお唱えし、日々の生活をより善く過ごそうと心がけるならば、その人には必ずよき変化が生じます。怒りっぽい性格は寛容さを増し、わがままや妬みよりも他人の幸せに目が向きます。卑怯な考えには毅然と対処できる勇気を持ち、悲しみに沈む者には、ただただその傍に寄り添うでしょう。
こうしたよき変化は、単にお不動さまから与えられたプレゼントではなく、もともと私たちの心の奥深くに蔵されていた宝物が、お不動さまのお力で取り出され、ついに開くことができた表れです。
こうした真実の眼が開いたことこそ、お不動さま信仰の御利益、真髄です。
-当山御宝暦の法話から転載- 執筆者 柳下 純悠 師