四月に紹介した四聖諦(ししょうたい)のひとつ「道諦(どうたい)」で説かれる、煩悩(ぼんのう)を滅するための八つの正しい修行の道を「八正道(はっしょうどう)」といいます。
それは、お釈迦(しゃか)さまの教えに照らし、物事をありのままに見る「正見(しょうけん)」。お釈迦さまの教えに照らし、正しく思い考える「正思(しょうし)」。お釈迦さまの教えに照らし、正しいことばの行いをする「正語(しょうご)」。お釈迦さまの教えに照らし、正しい行動をする「正業(しょうごう)」。お釈迦さまの教えに照らし、正しい生活をおくる「正命(しょうみょう)」。お釈迦さまの教えに照らし、正しい努力をする「正精進(しょうしょうじん)」。お釈迦さまの教えを正しく心に留(とど)め八正道の実践に専念する「正念(しょうねん)」。お釈迦さまの教えに照らし、正しく自らの心をふり返る「正定(しょうじょう)」のこと。
私たちの人生を苦しめる大元(おおもと)である煩悩を滅するために、八正道を実践してまいりましょう。
-当山御宝暦の法話から転載-
執筆者:東京都港区 真言宗智山派 宝生院住職 小山龍雅 師