日本三不動の一 ロゴ 瀧谷不動尊

良い縁を結ぶ

良い縁を結ぶ

 黄金色の稲穂が美しい季節となりました。各地では秋祭り、所謂秋の収穫祭が賑やかに行われています。春、蒔いた種が実を結ぶ有難い季節です。さて、因果と言う言葉がありますが、因果の「因」は原因の因であり「果」は結果の果です。つまり因果とは、総ての事柄は原因があって結果が生じるという事です。しかし、仏教では原因や結果以上に「縁」を大切に致します。例えば、稲は梅雨時の雨や夏の強い日差しや養分が無ければ秋に黄金色の稲穂をつける事は出来ません。この梅雨時の雨や太陽の光、養分が稲にとっての「縁」です。そして、たとえ雑草の種(因)であっても良い縁にさえ触れれば大輪の花(果)を咲かせる事が出来ると教えます。ちょっとした縁で人生が大きく変わって行く事があります。良い縁を結んで、豊かな人生をお過ごし下さい。

執筆者
埼玉県加須市不動岡
真言宗智山派
不動ヶ岡不動尊 總願寺住職 山口眞司師

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