子供のお祝いと言えば、七・五・三。古来、日本の貴族の間では三歳になると髪を伸ばし始める「髪置」(かみおき)という儀式がありました。江戸時代、武士達の間では男の子が五歳になると、初めて袴をはく「袴着」の儀式がありまた、女の子は七歳になると紐付きの着物から、帯を締める着物をはじめて着る「帯解き」の儀式がありました。
それらが合わさって七・五・三を祝う風習が生まれたと言われています。
昔から子供は神仏からの「授かりもの」と言われ、大切にされ、親は無論、みんなで助け合って育てたものです。
だから、子供の成長は人々、皆の大きな楽しみだったでしょう。神仏への信仰心、先祖や親への感謝、子供の健やかな成長を望む情愛、それらが一体となっての七・五・三です。
瀧谷のお不動様は今も昔も変わらず子供達の成長を見守っておられます。
執筆者 寺田 信彦師
略歴:千葉県館山市沼
真言宗智山派 總持院住職
真言宗智山派 専修学院長