明けましておめでとうございます。
令和に改元されてから初めての元旦。皆様方には新しい年を迎えて今年も瀧谷不動尊に参拝され、それぞれのお願い事をご祈念なされた方もいらっしゃるかと存じます。
“一年の計は元旦にあり”と申しますように、心を新たにして年の始めにその年の目標(お願い事)をしっかりと自分の心に定めて精進努力することは、とても大事なことであると思いますが、なかなか思うように日々の生活の中で実現してゆくことは難しいようです。
さてそれはどうしてかと自分に問うた時に、私たちは実際の生活の中で時々の出来事に因われ過ぎていて、いったい自分の生活の中で何をしたいのかが全く解っていないことに気付かされることがないでしょうか。あたりまえに一番よく知っているはずの自分自身を、全く理解していないという現実に戸惑うことがあるのではないでしょうか。
それでは‘あるがままの自分を知る’ということは、いったいどういうことなのでしょうか。年の始めにあたり、最も根本的であり大事であると思われる‘自己’の探求から始めるのも、意義のあることと思われます。
きっと瀧谷不動尊のお不動さまは、皆様に寄り添い見守って下さることでしょう。
執筆者 高麗行真
略歴:東京都西東京市泉町
真言宗智山派 如意輪寺住職
真言宗智山派 教学部長