「大師井戸」および「お加持水舎」整備について
瀧谷山から東へ約二百メートルに位置する旧「大師井戸」は、弘法大師が当山を開創された際にお加持され、霊水が湧き出たと伝えられる由緒ある井戸です。
古くよりこの霊水は「お加持水」と称され、地域の皆様やご参拝の皆様に大切にされてまいりました。
しかし近年、水質の悪化や井戸屋形の老朽化が進み、また境内の加持井から取水している「お加持水舎」につきましても、殺菌・濾過設備の不調により、令和六年末から長期間ご利用を休止せざるを得ない状況となっておりました。
これらを踏まえ、当山では令和十一年「酉年御開帳」に向けた記念事業の一環として、次の整備事業を実施することとなりました。
- 老朽化した井戸屋形の解体および井戸本体の埋設(令和七年九月完了)
- お加持水舎を鐘楼堂正面へ移設し、殺菌・濾過設備を更新(令和七年十二月完成)
- 旧大師井戸本尊であるお大師さまの参拝所を、旧お加持水舎跡地へ移設
このたび、お加持水舎は殺菌・濾過設備を新たに整え、令和8年元日0時より再開の運びとなりました。約一年にわたり、皆様には大変なご不便をおかけいたしましたこと、心よりお詫び申し上げます。
なお、お大師さまの参拝所につきましては、令和八年春頃の完成を予定しております。
ご参拝の折には、寺務所前のお大師さまにお参りいただき、新しくなったお加持水舎をご利用ください。
お加持水取水にあたってのお願い
- お加持水は生水です。取水後は必ず煮沸してからお飲みください。
- 井戸の揚水量が少ないため、タンクへの充填に時間を要します。少量ずつ、必要分のみの取水にご協力ください。また、充填中はやむを得ず一定期間、取水を制限する場合がございます。あらかじめご了承ください。
- お加持水舎の利用時間は寺務所が開いている時間に限らせていただきます。
瀧谷山