大阪にある厄除け・祈祷の瀧谷不動尊 -Takidani Fudouson-


瀧谷不動明王寺

■所在地
〒584-0058
大阪府富田林市彼方
(おちかた)1762
■電話
(0721)34-0028(代)
(受付時間8:30-16:30)



霊験記 -心にあかりを灯す、ためになるお話-

「両児同時に利益を蒙り開眼の事」
明治二十年頃
泉州大津 藤井 恒一

2015年 6月18日(木)

 泉州大津の藤井庄治郎の長男庄三郎が5才、次男常治郎4才の時、子供のいたずらから一匹の猫を殺生したのがもとで、一夜の間に兄弟同時に両眼を失明し医者よ薬よと八方手を尽くす甲斐もなく、この上は河内国滝谷山不動明王におすがりするより他なしと、両親相携えて滝谷山に参詣して、せめて一眼なりとも助け給えと一心をこめて祈願をこらした。すると三週間目に、二十一日満願の日の朝早く、兄弟が俄かに大声をあげて泣きわめくので、何事ならんと飛び起きたところ、兄の曰く「今白い鬚を生やした老人が現われ、剣で眼を突かれた夢を見た。」と言い、弟も「僕も兄ちゃんと同じ夢を見た。」と兄弟異口同音に泣き出したのである。
 その時から二人共片眼だけにかすかに光がさして来た。「眼が見える!」しかも同じ時に同じ右眼が二人共見え出して来たのである。両親は驚き、これぞ正しく不動明王のご利益と喜びを新たにし、感涙に咽んで、思わず滝谷山の方へ向って合掌したと言う。
 以上は明治二十年頃の実話で、幼少の弟は他ならぬ私の父であり、兄は伯父に当るのである。爾来三代に亘り一家を挙げて滝谷不動尊に帰依し今日に到っているが、そのよしみで父に続いて私も現在滝谷不動明王寺の信徒総代をつとめ、且つ自から当山の宣伝部長を買って出ている次第である。

 滝谷不動明王寺は真言宗に属し、古く嵯峨天皇の治世に、宗祖弘法大師が国家安穏、万民化益の為に開創したと伝えられ、ご本尊は「日本三不動の一」で俗に「眼の神様」「芽の出る不動様」として眼病平癒、商売繁盛、開運厄除の祈願に不思議の霊応ありと広く衆庶の間に信仰され切ったもの。両眼の見えない人でも信仰すれば開眼してもらえるのに、まして両眼の見える人が信仰すれば、もっと先々のことが見えるようになると言うのが、予てよりの私の信念で同時に宣伝のCMでもある。
 これを当山の老僧(前住職)は「心眼を開く」と教えられている。
我が社では系列会社共々毎年年初に安全無事故祈願を行い、全従業員にお守り札を配布するのを例としている。又先年当南ロータリーの元会長、大和銀行寺尾頭取のご好意により自動車の安全祈祷所も新築されたが、そのご祈祷を受けた車で未だ大きな事故を起した事を耳にしないのは偏えに不動明王のご利益の賜ものと信ぜざるを得ない。

 ―昭和53年「瀧谷山報 再刊第一号」より転載―

 


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